見積は2〜3社で並べると見える
解体の見積は、同じ家でも会社ごとに項目の立て方が違います。2〜3社に同じ条件で出してもらい、総額だけでなく中身を並べて見ると、含まれるものの違いが分かります。安さだけで選ばないのがコツです。
総額より中身を並べて比べる
解体の見積は、同じ家でも会社ごとに項目の立て方が違います。2〜3社に同じ条件で出してもらい、総額だけでなく中身を並べて見ると、含まれるものの違いが分かります。安さだけで選ばないのがコツです。
総額より中身を並べて比べる
家の中に残った家財は、解体と一緒に処分すると産業廃棄物として扱われ、費用が高くなることがあります。自分で減らせる分を先に片付けておくと、見積が下がる場合が多いです。
運び出せる物は先に出す
テレビ・冷蔵庫などの家電はリサイクル法の対象で、決まった方法で出します。布団や小さな家具は、自治体の粗大ごみや持ち込みを使うと安く済むことがあります。ルールは市の案内で確認を。
処分は自治体ルートも検討
前の道が広く重機が入れる現場は、人の手で壊す現場より工期が短くなりやすく、その分費用も抑えられる傾向があります。道の広さは見積の大きな分かれ目です。
道の広さは費用に直結する
母屋と物置、離れ、ブロック塀などを別々に頼むより、まとめて1回の工事で頼むほうが、重機の移動や段取りが減って割安になることがあります。壊したい物は最初に全部伝えましょう。
壊す物は最初にまとめて伝える
年度末の春前は、解体の依頼が重なって日程が詰まりやすい時期です。急ぎでなければ時期をずらすと、希望の日に着工しやすくなります。早めの相談が一番の節約になります。
急がないなら時期をずらす
自治体の解体補助は、工事の前に申請して交付が決まってから着工するのが基本です。壊したあとでは対象外になることが多いので、見積を取る前に市の窓口へ確認しておくと安心です。
補助金の申請は着工前に
木くず・コンクリート・金属などは、混ざっているより種類ごとに分かれているほうが再資源化しやすく、処分費が抑えられます。現場で丁寧に分別する工事は、結果的にお得なことが多いです。
分別が丁寧だと処分費が減る
庭木や庭石は、解体費とは別に撤去費がかかることがあります。欲しい人に譲る、造園業者に引き取ってもらうなど、先に動いておくと負担が減る場合があります。
庭の物は先に行き先を決める
隣家が近い現場では、防音シートや足場の費用が見積の中で大きな割合を占めることがあります。どこまで囲うのか、範囲を聞いておくと、金額の理由が納得しやすくなります。
囲う範囲を聞くと納得できる
写真や図面だけの見積は、現地で見ると地中の物や道の狭さが分かって金額が変わることがあります。現地調査をしたうえでの見積のほうが、あとからの追加が起きにくいです。
現地を見た見積が安心
地中から古い基礎や井戸、浄化槽が出てくると追加になることがあります。どんな場合にいくら増えるのか、契約前に聞いて書面に残しておくと、あとで慌てずに済みます。
追加になる条件を契約前に確認
工事中に水まきや電気が必要な現場もあります。止めてよいか、残すかを業者と先に決めておくと、手続きの二度手間や余計な費用を避けられます。解約の時期も大切です。
ライフラインの止め時を相談
立派な建具、照明、庭の灯籠など、まだ使える物は壊す前に取り外して持ち出せます。思い出の品を残せるうえ、処分する量も減るので一石二鳥です。工事前に伝えましょう。
残したい物は工事前に伝える
解体前には、建物にアスベスト(石綿)が使われていないかの事前調査が法律で義務づけられています。調査結果は掲示や報告が必要な場合もあり、結果次第で工事の進め方や費用が変わります。
事前調査は必ず行われる
工事の範囲や金額、追加の条件を口頭だけで済ませると、あとで言った言わないになりがちです。見積書と契約書に書いてもらい、控えを受け取って保管しておきましょう。
大事なことは書面で残す
解体で出たごみがどこへ運ばれたかは、産業廃棄物管理票(マニフェスト)で記録されます。不法投棄を防ぐ仕組みなので、依頼者も「出しているか」を聞いて構いません。
処分の記録は聞いてよい
建物を壊したら、法務局で建物滅失登記をする必要があります。忘れると、建物がまだあるものとして扱われることがあります。手続きは土地家屋調査士などの専門家へ確認を。
壊したら滅失登記をする
解体の機会に塀や杭が動いて、隣との境界があいまいになる話は少なくありません。壊す前に境界杭や塀の位置を写真に撮り、必要なら隣の方と確認しておくと安心です。
境界は壊す前に写真で確認
建物の持ち主が複数いる、人に貸している、といった場合は、全員の同意がないと解体で揉めることがあります。事前に整理しておくことが大切で、難しければ専門家に相談を。
持ち主全員の同意を先に取る
建物に抵当権がついていると、勝手には壊せないことがあります。火災保険の解約時期もお得さに関わります。ローンや保険の契約書を先に見直しておきましょう。
ローンと保険を先に確認
仏壇や神棚、お墓に関わる物は、気持ちの面でも先に整理しておきたい物です。お寺や神社へ相談して、ご供養などの区切りをつけてから工事に入る方が多くいます。
大切な物は気持ちの整理を先に
雨や台風が続いたり、地中から古い物が出てきたりすると、予定より日数が延びることがあります。売却や建築の予定があるなら、日程には余裕を持たせておくと安心です。
日程には余裕を持たせる
延べ床面積80㎡以上の建物の解体では、建設リサイクル法にもとづく事前の届出が必要です。通常は業者が代行しますが、誰が行うのか契約前に確認しておくと安心です。
届出を誰がするか確認する
隣家の塀や外壁のキズが、工事前からあったのか、工事で付いたのか分からなくなるのは、よくある揉めごとです。工事前の様子を写真で残しておくと、双方の安心につながります。
工事前の写真が身を守る
古い浄化槽、井戸、基礎の残り、昔の建物の残骸などは、地面を掘って初めて見つかることがあります。事前に、見つかったらどうするかを話し合っておくと慌てません。
地中の物は想定しておく
解体工事は、一気に壊すイメージがありますが、実際は届出、ライフラインの停止、アスベスト調査、近隣へのご挨拶といった準備が工程の大きな部分を占めることがあります。
準備が工事の質を決める
解体現場でホースの水がずっと撒かれているのは、ほこり(粉じん)が舞って近所に迷惑をかけないためです。夏の暑さ対策に見えますが、実は大事な仕事の一つです。
水まきはほこりを抑える工夫
解体で出た瓦やコンクリートは、砕いて道路の下地材などに生まれ変わることがあります。ただのごみに見えても、再利用される物は意外に多いです。
砕いて再利用される物は多い
解体用の重機は、先端のアタッチメントを付け替えることで、掴む、砕く、切るといった作業を使い分けます。1台で何役もこなす、働き者の道具です。
先端を替えて何役もこなす
隣家が近い、道が狭いなどで重機が使えない場合は、人の手で少しずつ壊す「手壊し」を行います。時間も手間もかかるので、費用や工期は重機の現場より大きくなります。
手壊しは丁寧だが時間がかかる
昔ながらの木造では、釘だけでなく、木を削って組み合わせる「継手・仕口」という技で柱と梁をつないでいる家も多いです。壊すときに分かる、大工さんの工夫です。
木の組み方に職人技が出る
古い家では、石の上に柱を置く基礎や、コンクリートが薄い基礎も見られます。年代によって地中の様子が違うので、解体前の調査で状況を確認します。
基礎は時代によって違う
ブロック塀は、中に鉄筋が入っているかどうかで安全性が大きく変わります。古い塀は鉄筋が少ない例もあるので、地震対策としての撤去を考える方も増えています。
塀の鉄筋は安全の分かれ目
解体前には、近隣へのご挨拶が欠かせません。工事期間や作業時間、連絡先を伝えるだけで、音や振動への受け止め方がずいぶん変わると言われます。
挨拶ひとつで印象が変わる
鉄骨造は、切断しながら鉄を取り出していく作業が中心です。木造は、屋根から順に壊していくのが基本で、建物の構造ごとに段取りが大きく変わります。
構造によって壊し方は変わる
鉄筋コンクリート造は、コンクリートを砕き、中の鉄筋を取り出す作業が必要です。木造より音や振動が出やすく、費用が高めになる主な理由の一つです。
RC造は音と振動の対策が要る
建物を壊して終わりではなく、地面をならして、石やごみを取り除く整地が仕上げです。次に家を建てる、売る、駐車場にするなど、使い道に合わせて仕上げを相談できます。
仕上げは使い道に合わせる
近隣への挨拶は、着工の少し前から始めるのが一般的です。日程、作業時間、ほこり・音への対応、連絡先を書いた書面を添えると、安心してもらいやすくなります。
挨拶は早めに、書面を添えて
解体の音や振動は避けられませんが、作業時間を朝早くや夕方遅くに寄せないだけで、苦情はずいぶん減ります。時間帯のルールは、事前に近所へ伝えておきましょう。
音の出る時間に配慮する
ダンプやトラックが出入りする道は、近所の方の生活道路でもあります。停める位置や誘導員の配置を決めておくと、通行や駐車のトラブルを避けやすくなります。
車の出入りは段取りが大事
近所の方が一番気にされるのは、洗濯物や車へのほこりです。散水や防塵シートでの対策をしていると伝えるだけで、安心感が違います。
ほこり対策は先に伝える
工事中に近所から連絡が入りそうなときに備え、現場責任者と持ち主の連絡先を分かるようにしておくと、小さな苦情が大きな問題になる前に対応できます。
連絡先は目に見える所に
隣家の塀や外壁にキズがないか、工事前に一緒に確認しておく方もいます。お互いの安心のために、写真で残しておくのがおすすめです。
隣の状況も先に確認
工事が終わったあとも、雑草や砂ぼこりで近所に迷惑をかけることがあります。更地にしたあとの管理も、早めに考えておくと安心です。
更地になってからも管理は続く
住宅が建つ土地は、税金が軽くなる特例を受けていることがあります。建物を壊すとその特例の対象外になり、翌年からの税額が上がる場合があります。事前に市へ確認を。
壊す前に税額の変化を確認
空き家の解体に補助を出している自治体は多いですが、対象の建物や条件、金額は市ごとに違い、予算がなくなれば締め切られることもあります。まず窓口や市のページを確認しましょう。
補助の有無は市に確認する
相続した空き家を売るときに、一定の条件で譲渡所得の特別控除を使える制度があります。条件が細かいので、使えるかどうかは税理士などの専門家に確認を。
売る前に特例の条件を確認
管理されていない空き家は、自治体から「特定空家」などに指定されるおそれがあります。指定されると、改善の勧告や命令、さらには税の特例が外れることもあるので、早めの対応が肝心です。
放置のリスクは意外と大きい
2024年4月から、相続した不動産の名義変更(相続登記)は義務になりました。解体や売却の前に名義がどうなっているか、司法書士などの専門家に確認しておくと安心です。
名義の確認は早めに
解体の見積書には「諸経費」の項目があります。何が含まれるのかは会社ごとに違うので、分からなければ遠慮なく聞きましょう。納得して支払うことが大切です。
諸経費の内訳は聞いていい
着手金を払うのか、完了後に払うのか、振込か現金かなど、支払い方法も会社で異なります。契約書に書いてあるかを確認して、控えを持っておきましょう。
支払いの時期を契約前に確認
家に残された物は、自治体の回収に出せる物もあれば、産業廃棄物として処分する物もあります。仕分けの仕方で費用が変わるので、見積のときに相談しておくと安心です。
仕分け次第で費用が変わる
片付けの前に、通帳、印鑑、保険証券、権利証などの貴重品を探しておきましょう。家財の下から出てくることも多く、見つけてから処分するのが鉄則です。
大事な物は最初に探す
思い出の品は、すぐに捨てるかどうか決めなくて大丈夫です。一度箱にまとめて、家族で見返す時間を取ると、後悔のない整理になります。
思い出の品は急がず整理
エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などは、家電リサイクル法の対象で、処分にリサイクル料金と運搬料金がかかります。年式の古い家電も同じ扱いです。
家電は法律に沿って処分
家全体を一度に片付けようとすると、途方に暮れがちです。「今日はこの部屋だけ」と区切ると、進み具合が見えて、気持ちも楽になります。
一部屋ずつ区切って進める
量が多い、遠方で通えない、体力的に難しいといった場合は、遺品整理や不用品回収の専門業者に頼む方法もあります。解体と別に頼むか、まとめて頼むかは見積で比べましょう。
片付けだけ別に頼むこともできる
家具や食器、骨董品などは、リユース店に引き取ってもらえることがあります。処分費が減るだけでなく、物も生かされるので、捨てる前に一度相談してみましょう。
捨てる前に売れるか確認